「るきさん」については以前別のブログに書いたことがある。
「るきさん」は雑誌「Hanako」に88~92年まで連載されたマンガだ。
バブルとともにやってきてバブル崩壊とともに去っていった。
登場人物は、るきさんとその友人のえっちゃんのほぼ2人。
えっちゃんは当時の「Hanako」が想定していた読者のそのもので、
流行に敏感だが常識的であり意外としっかりしている。
医療事務で生計を立てている女性るきさんは、
月のうち一週間だけ働きあとは図書館に行ったり、きままな生活を楽しんでいる。
当時の「Hanako」の読者はえっちゃんのような女性が多かったが、
BSまんが夜話に寄せられた意見には、「るきさんのような生活に憧れていた」というものが多かった。
世間のしがらみがないるきさんがうらやましいというのだ。
しかし、るきさんの生活は一見お気楽に見えるが実はそうではない。
自由に生きるということは、その責任を負うことでもあるからだ。
だが、るきさんにそのようの気負いは微塵もない。
しなやかにそして軽やかに自由を謳歌している。
そして、バブルの崩壊とともにまるで図書館にでも行くように、
日本を去ってしまった。
現在では、るきさんのような生き方をする人も増えている。
ネットの発展とコロナ禍以降のリモートワークの拡大もあり、
るきさんのようなライフスタイルも現実のものとなった。
るきさんは当時は、きわめて浮いていたようだが、
これが現代だと「麦本三歩」になるのだ(多分)。
やっとるきさんに現実が追いついた。
それにしても、一度、図書館で焼きそばパンを
食べてみたいものである。
(以前他のブログに書いたものに加筆修正したものです)
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ビジネス書などは裁断し自炊していしまうので、本棚も1つ処分した。
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