ビリー・ジョエルは1949年にアメリカ・ニューヨーク州のサウス・ブロンクスに生まれた。
デビューしたものの、「ピアノ・マン」がスマッシュヒットしたいが商業的に成功したとは言い難かった。
ところが彼に転機が訪れる。
フィル・ラモーンをプロデューサーに迎えて制作された『ストレンジャー』は、シングル「素顔のままで」が全米3位の大ヒットを記録し、それに呼応するようにアルバムの全米2位まで上昇し、現在では通算1,000万まい以上も売り上げる大ヒットアルバムとなった。
それに気をよくしたのかつづく本作もフィル・ラモーンをプロデューサーに迎え製作された。
多くの方もそう考える通り、ビリー・ジョエルの最高傑作だと思う。
彼のソングライターとしての能力が最大限発揮された紛れもなく名盤と読んで差し支えないアルバムだ。
ハードなギターで始まる1,日本ではビリーの曲中1,2を争う人気の美しいバラ―ドの2、彼のメロディーメーカーとしての才が存分に発揮された3,いきなりサックスで始まるファンキーな5,どことなくラテン風味の漂う6、ホーンセクションがまるで初期のシカゴのようにノリのいい7,日が暮れ恋人たちが待ちわびる夜が始まる予感に満ちた8,アウトロ的でジャジーな曲9と捨て曲なしのスキのない構成。
ちなみに、私の押しは4の「Zanzibar」。バーだかレストランでスポーツ観戦をしまがらウェイトレスすと戯れる男の歌だ。
途中4ビートのジャズになるところが何ともカッコいいのだ。
フリューゲルホルンとトランペットを吹いているのはフレディ・ハバートで彼のプレイで最も多くの人の耳に触れたものかもしれない。
もう一人、ヴァイブのマイク・マイニエリも参加していて、ジャズ・フュージョン好きにはちょっとうれしいかもしれない。
アルバム全体を通しての印象は、「やはりロックではない」というものだ。
ある人は「残念なことに彼にはポップスの才能がありすぎるのだ」と言っていたが、その通りだと思う。
だからと言って、このアルバムの価値が減じることは断じてなく、彼の最高傑作としてそのポップス史に燦然と輝く名盤であることは間違いない。
アルバムジャケットもカッコよくトランペット(フリューゲルホルン?)を持ったビリーが、
ニューヨークの裏通りの壁に持たrかかっている写真が使われている。
ちなみに、商業的なものとして世界で始めた発売されたCDだそうだ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
【Track listing】
- Big Shot
- Honesty
- My Life
- Zanzibar
- Stiletto
- Rosalinda’s Eyes
- Half a Mile Away
- Until the Night
- 52nd Street
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