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音楽
桑原あい『Making Us Alive』選曲も面白くアレンジも素晴らしい10周年を飾るにふさわしいライブアルバム
【デビュー10周年を記念したアルバム】 桑原あいは、2012年にデビューしたジャズピアニストで31歳と若い。彼女は、スタンダードの演奏だけではなく自身作曲のオリジナル曲も演奏する。また、アレンジも自分でこなし、八面六臂の活躍である。このアルバム、... -
音楽
『Top Gun (soundtrack)』:粒ぞろいの良曲が多くサントラの域を超えた1枚
少し古くなってしまったが映画『トップガン マーヴェリック』が大ヒットしたようだ。 見に行くことはないだろうが、前作の公開時、思春期真っただ中だった私も、HDの中にあるサントラを聞いて当時を懐かしんでいる。 ただ、昔を美化するわけではないが、前... -
音楽
マイルス・デイヴィス『Bags’ Groove』タイトル曲は個人的にはモンクのベストプレイ
【喧嘩セッションと言われたのも今は昔】 かつては、1954年12月24日のこの作品と『Miles Davis and the Modern Jazz Giants』の録音セッション、俗にいうクリスマスセッションは、マイルスとモンクが終始険悪なムードで終わったため、喧嘩セッションなどと... -
マンガ
五十嵐大介『リトル・フォレスト』農業に生きる若者の奮闘と葛藤
【あらすじ】 中学生の時、いち子は母親に捨てられた。やがて、街に出て男と暮らし始めるが、生来の我の強さもあり破局して、故郷の小森に帰ってきた。米を作り畑で野菜を育て、時には山に山菜を取りに行ったり、自然に合わせ生活をする。ストーブでパンを... -
音楽
ブライアン・アダムス『レックレス(Reckless)』ロックの見本のような完成度の高い1枚
【潤いのあるハスキーボイスという矛盾】 ブライアン・アダムスは1959年11月5日、カナダのオンタリオ州キングストンで生まれた。 ブライアンと言えば、ハイトーンのハスキーボイスがトレードマークだが、生来の声ではなくわざとつぶしたと言われているが真... -
本
秋に読みたい本5選
食欲を刺激する本、秋を題材にした本を選んでみた。 【『土を喰らう日々/水上勉』】 あらすじと感想 作者は、幼少期に京都の禅寺にいた経験を活かし、畑に作物を植えそれを糧に生活をする。その日に食べるものは「畑と相談」して決める。作るものは精進料... -
音楽
Mr.ミスター『Welcome to the Real World』
高校に入るとすぐに合宿というものがあった。 2泊3日程度のもので、オリエンテーリングをやったが後のことはどこに行ってのかも含めてさっぱりと忘れてしまった。 一つ覚えていることは、夜、部屋でテレビを見ていたとき、誰かが「あ、Mr.ミスター」と言っ... -
本
青崎有吾『ノッキンオン・ロックドドア』「不可能専門」×「不可解専門」
【あらすじ】 巻き毛に夏でも黒のタートルネックスタイルを崩さない「不可能」専門の探偵・御殿場倒理、眼鏡にスーツ姿がクールな「不可解」専門の探偵・方無氷雨。「不可能」専門とはトリックなど「How」に関する推理を得意とし、「不可解」専門とは奇妙... -
本
柴田よしき『風のベーコンサンド 高原カフェ日誌』おいしい料理だけではない地方リゾート地の現実も描いた作品
【あらすじ】 百合が原高原の空きペンションを利用しカフェ「Son de vent」をオープンした奈穂。かつてペンションブームに沸いたこの地も今ではすっかり寂れてしまっている。実は奈穂は、東京の出版社で編集者として働いていたが、エリートの夫のモラハラ... -
音楽
A-ha『Hunting High and Low』ポップなシングル曲よりもむしろ地味な曲に妙味がある
【ファーストシングルが全米№1に、PVは出色の出来】 A-Haはモートン・ハルケット (vo,g)、ポール・ワークター=サヴォイ(g,ds,vo)、マグネ・フルホルメン(key)からなるノルウェー出身のロックバンドである。 モートンの低音からファルセットまでの広い音...