岡崎京子『Pink』:ワニと男とドトールを均等に愛するホテトル嬢の物語

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目次

消費し続けるあまりに80年代的な主人公

OLのユミはワニの餌代を稼ぐためにホテトル嬢をしている。

ユミには、折り合いの悪い継母いるが、その娘である異母妹ケイコとは仲がいい。

ユミはけして利口ではないが、お馬鹿なわけではない。

ブランドの服を買い、美味しいものを食べることを夢想しながら、ボソッと妙に哲学的なことを口走ったりするのだ。

ユミはひたすら消費する。

お金、男、そして愛も消費し続ける。

ユミにとって自分の周りにあるものはすべて均質な消費すべきものなのである。

ユミの中では宇宙の真理も甘いものを食べたいという気持ちにも優劣がない。

ユミはワニや食後のドトールのコーヒーと同様にハルヲを愛するのだ。

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80年代の風俗が満載

ディテール部分も80年代後半のバブル期の風俗が、そこかしこに散りばめられていてその世代は懐かしさを感じるのではないかと思う。

BSマンガ夜話で、ゲストの高見恭子と香山リカが80年代の風俗記録としても楽しめる的な発言をしたように記憶している

その時司会の大月隆寛が(半ば切れながら)「50年後の読者がこれ読んで理解できると思うか?」と高見と香山に詰め寄っていた。

大月はブルジョワが嫌いなので、お嬢様である高見と香山に対してある種の反感を持ったのかもしれない。
まあ、嫉妬だろうな…。

ときおり顔をのぞかせる乾いた死

この作品には、乾いた死というものが漂っているような気がする。

乾いたというより無機質と言った方がいいかもしれない。

岡崎京子の作品は明るいのだが、なぜか不吉な感じがしてしまう。それは作品を経るごとに色濃くなっている。

『Pink』でもいくつかの死が描かれるのだが、決して重くなりすぎない。

ユミにとっては死でさえも他の楽しいことでかんたんに上書きされてしまう。

ユミの中では死も他のものと同等の価値しかないのだ。

とこんな暗いことを書いていたら、「東京ガールズブラボー」が読みたくなってしまった。

(以前他のブログに書いたものに加筆修正したものです)

最後までお読みいただきありがとうございます。

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Unsplash@felipepelaquimが撮影した写真

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ビジネス書などは裁断し自炊していしまうので、本棚も1つ処分した。

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