志村志保子『女の子の食卓』甘くて苦い食べ物にまつわる物語

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食べ物にまつわる物語がオムニバス形式で綴られる。
一話完結で、一部を除いて登場人物は毎回異なっている。

出てくる食べ物は決して高級なものではなく、ごくありふれたものが多いのは、その食べ物を食べた経験のある読者にその時の記憶を喚起させようと考えているからだろう。

これによって、読者は物語に親近感やリアリティーを感じたり、自分の経験と比べたりすることによってより物語を深く味わうことが出来るのかもしれない。

主人公は、小学生から大学生くらいの女の子で、内容は少しほろ苦いものが多い。

苦い思い出も思い出補正によってどこか甘美な味が加わるのでちょうどいいのかもしれない。
主人公たちの感情表現が年齢にかかわらず少し幼い気がするのは、掲載誌が少女誌(Cookie)だからだろうか?

思春期特有の肥大化した自意識とそれに振り回されつつも、それとうまく付き合ってい成長していく姿が描かれている。

ほとんどの話で男はもう本当に刺身のツマ状態だ。

まさに『女の子の食卓』である。

私がこのマンガでもっとも面白いと思っていることは、「出てくる食べ物が美味しそうに見えない」というところだ。

これは好意的に解釈すると、食べ物はあくまでも物語をまわす装置に過ぎず、物語そのものに重点を置いているからとも言えそうであるが、実際は単なる作者の画力の問題なのかもしれない。

この点、美味しんぼなどはもっと食べ物そのものに重点がある。

5巻に、「フルーツサンド」と言うのが出てくるのだが、ここ最近は一大ブームであったことは記憶に新しい。

それまで私はこれをファミレスや喫茶店のメニューに載っているのを見たことがない。

しかし、私は昔これを意外なところで食べたことがある。

それはどこにあったかというと、かつて代々木駅前にあった「代々木ゼミナールの売店」で売っていた。

代ゼミに通っていたころ、当時、代々木校の2号館(講師室がある古い建物)に、軽食を扱っている店が入っていてそこに時々置いてあったのだ。

午前11時40分に代々木駅の改札を出て、ライブラリーで参考書の新刊を物色し、売店でコーヒーとコンビーフサンドを買い空き教室で食べるのが浪人時代の日課だった。

そして、たまにフルーツサンドをデザート代わりに食べたのだ。

具は、生クリームの他に黄桃の缶詰だったと記憶している。ちなみに、大学入学以後一度もフルーツサンドを食べていない。

昨今のブームも「何それおいしいの?」状態である。

「フルーツサンド」は私にとって、先の見えない不安と閉塞感が詰まった少し苦い味なのだ。

(以前他のブログに書いたものに加筆修正したものです)

最後までお読みいただきありがとうございます。


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Unsplash@felipepelaquimが撮影した写真

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