あずまきよひこ『よつばと!』:子供時代をもう一度体験できる大人のため童話

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あずまきよひこ『よつばと!』:子供時代をもう一度体験できる大人のため童話
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Kindle Unlimited

管理人のエビスは現在、ほとんどのマンガは紙媒体から電子書籍に切り換えた。

しかし、『よつばと!』は紙媒体で読みたい作品である。

度々、作者であるあずまきよひこの長期休載が話題になったり、作中の登場人物(?)であるダンボーがキャラクターとして様々な媒体でコラボされたりとなにかとお騒がせである。

連載開始が2003年だから、今年でまるっと20年というわけだ。

普通に連載していれば、10年前には連載が終了していたはずなのだが、上記の事情でファンはやきもきしながら新刊を心待ちにしている(もちろん私もその一人)。

休載が始まると、5chでは「あずましごとしろ!」の文字が躍るのだ。

それだけファンの期待も高い作品である。

目次

大人が子供時代を懐かしむための童話

悪人のいないファンタジーの世界

「よつばと!」の世界は人間関係の軋轢がない。
男女間の諍いもなければ、いじめや金銭トラブルもない、非常に理想化された世界だからだと思う。
とーちゃんは、翻訳家という都合のよい設定でいつも家にいてよつばの相手をしてくれる。

同じように、男で一つで子育てしている『うさぎドロップ』の大吉とは好対照だ。
とーちゃんには大吉のような子育ての気苦労はほとんどない。

悪人のいない理想的な世界観に対して、リアリティーがないという批判もよく耳にする。
上に書いたように、人間の負の部分の切捨てた善人ばかり出てくるのも理由の一つだが、主人公のよつばがきわめて「記号化された存在」だというのが、最大の理由ではないかと思う。

その意味で、BSまんが夜話での「よつばは第一話で生まれたばかりの赤ん坊なのだ」という指摘は的を射たものだと思う。
よつばは、5歳の知能を持った経験値が0の赤ん坊なのだ。
だから、よつばは大人の目では見ることのできない日常の輝きを見ることができるのだ。

「いつでも今日が、いちばん楽しい日。」というキャッチコピーは、
このことを示唆しているのかもしれない。

あずはきよひこは、よつばの目を通して、赤ん坊のころに我々が体験したはずなのに忘れてしまっている記憶を、鮮やかに掘り起こして見せてくれているのだ。

多くの読者が感じるであろう「初めて読むのになぜか懐かしい」という感覚はここからきているのだと推測する。

そして、読者がよつばの体験に自分を投影できるのは、よつばがそれ自体は意味を持たない記号的な存在だからだろう。

そろそろ終わりが近づいてきた

そろそろ終わりが近づいてきた

と、はるか昔にかいたのだが現時点の最新刊である15巻では物語そのものが変容しつつあるようだ。

キャンプでの回想とそれを思い出して涙を流すとーちゃんは、それまでの物語の中ではちょっと異質なくらい人間臭かった。

実はこの物語はよつばではなくとーちゃんの父親としての成長物語であったのかもしれない。

いずれにしても物語は終盤に突入した。

あとは、作者がやる気を出せばいいのだが…。

(他のブログに書いた記事を加筆修正したものです)

最後までお読みいただきありがとうございます。

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Unsplash@felipepelaquimが撮影した写真

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ビジネス書などは裁断し自炊していしまうので、本棚も1つ処分した。

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