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音楽に関する記事
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音楽
マイルス・デイヴィス『Bags’ Groove』タイトル曲は個人的にはモンクのベストプレイ
【喧嘩セッションと言われたのも今は昔】 かつては、1954年12月24日のこの作品と『Miles Davis and the Modern Jazz Giants』の録音セッション、俗にいうクリスマスセッションは、マイルスとモンクが終始険悪なムードで終わったため、喧嘩セッションなどと... -
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ブライアン・アダムス『レックレス(Reckless)』ロックの見本のような完成度の高い1枚
【潤いのあるハスキーボイスという矛盾】 ブライアン・アダムスは1959年11月5日、カナダのオンタリオ州キングストンで生まれた。 ブライアンと言えば、ハイトーンのハスキーボイスがトレードマークだが、生来の声ではなくわざとつぶしたと言われているが真... -
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Mr.ミスター『Welcome to the Real World』
高校に入るとすぐに合宿というものがあった。 2泊3日程度のもので、オリエンテーリングをやったが後のことはどこに行ってのかも含めてさっぱりと忘れてしまった。 一つ覚えていることは、夜、部屋でテレビを見ていたとき、誰かが「あ、Mr.ミスター」と言っ... -
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A-ha『Hunting High and Low』ポップなシングル曲よりもむしろ地味な曲に妙味がある
【ファーストシングルが全米№1に、PVは出色の出来】 A-Haはモートン・ハルケット (vo,g)、ポール・ワークター=サヴォイ(g,ds,vo)、マグネ・フルホルメン(key)からなるノルウェー出身のロックバンドである。 モートンの低音からファルセットまでの広い音... -
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レディオヘッド『In Rainbows』:『OK Computer』への回帰をみせた近年では最もロックしているアルバム
今や世界で最も重要なバンドとなった感のある彼らだが、その音楽にポピュラリティーがあるとは到底思えない。 曲調は陰鬱なものが多く、歌詞も比喩を多用し難解である。 しかし、アルバムを出すたびに世界的なベストセラーに。 彼らの音楽は、『Kid A』を... -
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ジャーニー『Raised On Radio』産業ロックと言われたバンドの最も美しいアルバム
『エスケイプ』『フロンティアーズ』とヒットを飛ばし、アメリカを代表するスタジアムバンドとなったジャーニーだが、内部はなかなかに荒れていたようだ。 結果、ベースのロス・ヴァロリーとドラムのスティーブ・スミスは今作を限りに脱退する。 これまで... -
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デューク・エリントン『Money Jungle』:ピアニストとしてもやはり超一流
【エリントンは何をやらせても凄いのだ!】 デューク・エリントンは1899年4月29日生まれ、アメリカのワシントンDC出身のコンポーザー、バンドリーダーそしてピアニストでもある。 エリントン楽団での活動の素晴らしさはここで特に取り上げることもない。皆... -
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フリードリヒ・グルダ『平均律クラヴィーア曲集 第1巻』癖は強いが遊び心に満ちた楽しいバッハ
フリードリヒ・グルダは1930年5月16日にオーストリアはウィーンに生まれた。グルダが他のクラシックピアニストと違うところは、ジャズの演奏も始めたところだ。しかも、本気でジャズピアニストに転向しようとしていたのだから筋金入りだ。はじめて聞いたグ... -
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ジェリー・マリガン『Night Lights』ふけていく夜によく似合う大人のジャズ
ジェリー・マリガンは1927年4月6日、アメリカ・ニューヨーク市で生まれた。 もともとはプレイヤーというよりはアレンジャーで、最初の名の知れた仕事はマイルス・デイヴィスの『クールの誕生』への参加で、ここではバリトンサックスのプレイヤーのみならず... -
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ビリー・ジョエル『ニューヨーク52番街(52nd Street)』圧倒的なポップスの才能によりロックスターになれなかった男
ビリー・ジョエルは1949年にアメリカ・ニューヨーク州のサウス・ブロンクスに生まれた。デビューしたものの、「ピアノ・マン」がスマッシュヒットしたいが商業的に成功したとは言い難かった。ところが彼に転機が訪れる。フィル・ラモーンをプロデューサー...