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音楽に関する記事
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音楽
シカゴ『ラヴ・ミー・トゥモロウ(Chicago 16)』:大胆な路線変更により復活し大ヒット
【シカゴの軌跡】 シカゴは、1967年に名前の通りイリノイ州シカゴで結成されたロックバンド。通常のロックバンドにブラスセクションを取り入れた珍しいスタイルで、ブラスロックと呼ばれた。ブラスロックには他に、ブラッド・スウェット・アンド・ティアー... -
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山中千尋『Monk Studies』モンク愛に溢れたモンクの現代的解釈
【モンクを現代のピアニストが弾くとこうなるのだ】 セロニアス・モンクは1917年10月10日、ノースカロライナ州ロッキーマウントで生まれた。モンクの演奏はまさに唯一無二で誰もまねのできないものだ。モンクの演奏を聴いているとピアノというものがまさに... -
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キリンジ『3』複雑なコード進行とねじれた歌詞が心地よい、彼らの一つの頂点
【デュオではなくあくまでもバンドスタイルというこだわり】 キリンジは、堀込高樹と泰行の兄弟を中心としたバンドである。バンドと言ってもほとんど兄弟のプロジェクトみたいなもので、雑誌やWebではよく兄弟デュオという表現がなされる。しかし、本人た... -
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スティーリー・ダン『幻想の摩天楼(The Royal Scam)』:『Aja』『Gaucho』とは趣を異にするギターアルバム
スティーリー・ダンといえば超一流のスタジオミュージシャンを贅沢に使い倒し、寸分のスキもないアルバムを作り上げるというイメージがあるかもしれない。 このイメージは、解散前の2枚の傑作アルバム『彩(エイジャ)』と『ガウチョ』によるものだ。 しか... -
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秋も深まってきたので『枯葉(Autumn Leaves)』の名演10選
「枯葉(Autumn Leaves)」はもともとシャンソンで、いつのころから多くのジャズメンが演奏するようになり、今ではむしろ「ジャズが本家じゃ?」と勘違いするくらいのスタンダードナンバーになっている。 シャンソンというからには原題はフランス語で「Les ... -
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ソニー・クラーク『クール・ストラッティン』:日本人が思っているほど本国アメリカでは売れなかった
「ビッグ・イン・ジャパン」という言い方がある。海外では評価されないアーティスト(日本人以外の)が、日本では異常に人気がある状態を言うらしい。クィーン、ボン・ジョヴィ、ジャパンなどが代表だろう。おっと、最大のビッグ・イン・ジャパン、ベンチ... -
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ドゥービー・ブラザーズ『ミニット・バイ・ミニット』:前期とは全く違うが紛れもないAORの傑作
【ドゥービー・ブラザーズとは?】 ドゥービー・ブラザーズは1971年カリフォルニアでトム・ジョンストンとパット・シモンズを中心に結成された。ちなみに「ドゥービー」とは「マ〇ファナ」の隠語である。彼らは、解散までプロデュースをテッド・テンプ... -
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R.E.M.『Murmur』懐古的な音が逆に新しかった
【懐かしいのに新しいR.E.M.の魅力】 R.E.M.は、1980年にジョージア州で結成された。 結成時のメンバーは、マイケル・スタイプ(vo)、ピーター・バック(g)、マイク・ミルズ(b,v0)、ビル・ベリー(ds)の4人で、97年にビル・ベリーが脱退したが、解散する2... -
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桑原あい『Making Us Alive』選曲も面白くアレンジも素晴らしい10周年を飾るにふさわしいライブアルバム
【デビュー10周年を記念したアルバム】 桑原あいは、2012年にデビューしたジャズピアニストで31歳と若い。彼女は、スタンダードの演奏だけではなく自身作曲のオリジナル曲も演奏する。また、アレンジも自分でこなし、八面六臂の活躍である。このアルバム、... -
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『Top Gun (soundtrack)』:粒ぞろいの良曲が多くサントラの域を超えた1枚
少し古くなってしまったが映画『トップガン マーヴェリック』が大ヒットしたようだ。 見に行くことはないだろうが、前作の公開時、思春期真っただ中だった私も、HDの中にあるサントラを聞いて当時を懐かしんでいる。 ただ、昔を美化するわけではないが、前...