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フリードリヒ・グルダ『平均律クラヴィーア曲集 第1巻』癖は強いが遊び心に満ちた楽しいバッハ

フリードリヒ・グルダは1930年5月16日にオーストリアはウィーンに生まれた。グルダが他のクラシックピアニストと違うところは、ジャズの演奏も始めたところだ。しかも、本気でジャズピアニストに転向しようとしていたのだから筋金入りだ。はじめて聞...
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ジェリー・マリガン『Night Lights』ふけていく夜によく似合う大人のジャズ

ジェリー・マリガンは1927年4月6日、アメリカ・ニューヨーク市で生まれた。 もともとはプレイヤーというよりはアレンジャーで、最初の名の知れた仕事はマイルス・デイヴィスの『クールの誕生』への参加で、ここではバリトンサックスのプレイヤ...
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ビリー・ジョエル『ニューヨーク52番街(52nd Street)』圧倒的なポップスの才能によりロックスターになれなかった男

ビリー・ジョエルは1949年にアメリカ・ニューヨーク州のサウス・ブロンクスに生まれた。デビューしたものの、「ピアノ・マン」がスマッシュヒットしたいが商業的に成功したとは言い難かった。ところが彼に転機が訪れる。フィル・ラモーンをプロデューサ...
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ティアーズ・フォー・フィアーズ『Songs From The Big Chair』:捻じれた歌詞と良質でポップなサウンド

ティアーズ・フォー・フィアーズは、ローランド・オザーバル(vo,g)、とカート・スミス(vo,b)の2人組のユニットである。 2人は幼馴染で、どちらも両親の離婚を経験している。このことは、後に彼らの楽曲に影響を及ぼすことになったよう...
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『Third Stage/Boston』:8年のブランクも何のその

M.I.T出身の秀才トム・ショルツ率いるというより、ほぼ彼のソロプロジェクトとも言えそうなボストンのサードアルバム。 前作の『Don't Look Back』から本作のリリースまで8年もかかった。 もともと寡作なグループで40...
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ブラッド・メルドー『The Art Of The Trio, Vol. 3』:新しいピアノトリオの形を提示する天才

ブラッド・メルドーは1970年、アメリカのフロリダ生まれのジャズ・ピアニストだ。 私と同世代なのだが、どことなく大人になり切れていない万年青年の印象を受ける。 音楽的に成熟していないと言っているのではなく、彼のつくり出す音楽...
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ジョー・ヘンダーソン『Page One 』:デビュー作にしてこの完成度!グルグルテナーはここから始まる

ジョーヘンこと、フガフガ系テナーサックス奏者ジョー・ヘンダーソンの初リーダーアルバムである。 ジョーヘンは、1937年6月30日にアメリカのオハイオ州で生まれた。 小さい頃はドラムやピアノに興味を持っていたらしいが、やがてサッ...
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Toto『Toto IV』:AORの一つの到達点にして彼らの最高傑作

Rockを聴き始めたのは15歳の頃だった。それまでは、オフコースやユーミンなどをまったりと聞いていた。従弟たちが、ビートルズやらなんやら聞き出したのに刺激され、カセットテープにダビングしてもらい聞き始めた。ビートルズの赤盤・青盤とブライア...
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ドナルド・フェイゲン『ナイトフライ(The Nightfly)』:圧倒的な高音質と凝りに凝ったアレンジがすごい

私の中で最も再生回数が多いアルバムの一つである。 40年近く聞いている、まさに耳タコ的なアルバムである。 なぜそんなに聞いているのか? 先ず、とにかく音がいい。 PAエンジニアがオーディオ機器のサウンドチェ...
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