Go Back To 1985 :思い出の曲たち①スティーヴィー・ワンダー「パートタイム・ラヴァー(Part-Time Lover)」

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Part-Time Lover
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エビスが洋楽聞き始めたのは、1985年だった。

当時、弟たちの家庭教師に来ていた従姉妹の影響で聞き始めた。

何事も始めた頃のことはよく覚えているもので、この年に聞いた曲たちは今でも私のお気に入りで折につけ聞いている。

その中でも特に印象深い10曲について書いていこうと思う。

ラインナップは以下のとおり。

スティーヴィー・ワンダー「パートタイム・ラヴァ―」
 Part-Time Lover/Stevie Wonder

ホイットニー・ヒューストン「すべてをあなたに」
 Saving All My Love for You/Whitney Houston
ティアーズ・フォー・フィアーズ「シャウト」
 Shout/Tears for Fears
ダイア―・ストレイツ「マネー・フォー・ナッシング」
Money for Nothing/Dire Straits
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース「パワー・オブ・ラヴ」
 The Power of Love/Huey Lewis and the News
フォリナー「アイ・ウォナ・ノウ」
 I Want to Know What Love Is/Foreigner
REOスピードワゴン「涙のフィーリング」
 Can’t Fight This Feeling/REO Speedwagon
ワム!「ケアレス・ウィスパー」
 Careless Whisper/Wham!
USAフォー・アフリカ「ウィ・アー・ザ・ワールド」
 We Are the World/USA for Africa
シンプル・マインズ「ドント・ユー」
 Don’t You (Forget About Me)/Simple Minds

あまりにもベタだが、当時はラジオとベストヒットU.S.A.が主な情報源だったのだから仕方がない。

でも、今、聞いてもいい曲だと思うよ。

目次

今更ながらスティーヴィー・ワンダーについて

1950年5月13日にミシガン州に生まれた。

11歳でモータウンレコードと契約をするという早熟の神童ぶりを発揮した。

シングル「フィンガーティップス」は1963年に全米№1になり、13歳という史上最年少での№1獲得となった。

その後も、ヒット曲を連発し№1ヒットの数はポール・マッカートニーとのデュエット「エボニー&アイボリー」を含めると10曲にも上る。

70年代初期から中期にかけて名盤と呼ばれるアルバムを連発し、アメリカ音楽史上でも重要なアーティストになっていった。

特に、『キー・オブ・ライフ』『トーキング・ブック』『インナーヴィジョンズ』の3作は彼の頂点ともいえる傑作である。

スティーヴィーを知った1曲

この曲を始めて耳にしたのはテレビのCМだった。

それまで、フォークやニューミュージックを聞いていた私の耳に、明らかに日本のミュージシャンとは違う軽快なリズムとそのリズムに見事に乗った歌詞にカルチャーショックを受けた。

TDKのカセットテープのCМだったはずと思ったら、Youtubeに上がっていた。

今ほど外国が身近ではなかった時代のこと、私はこのリズムと声に一発でやられてしまった。

グラミー賞の授賞式でスティーヴィー自身も「この声を与えてくれた神に感謝」と言っていたと記憶している。

軽快なリズムとは裏腹に歌詞の内容は「不倫」の歌である。

「て、て、て、てて、て、ててて」という軽快で特徴的なリズムも私の耳を捉えたのだが、後に「モータウン・ビート」だと知ることになる。

この曲は、アルバム『イン・スクエア・サークル』からの第一弾シングルで、Billboard Hot 100、R&B、ダンス、アダルト コンテンポラリーチャートで 1 位になるという快挙を成し遂げた。

しかし、スティービーにとって現在のところ最後の№1ヒットとなっている。

英語ネイティブな友人によると、

Call up, ring once, hang up the phone

To let me know you made it home

の部分を聞き取れれば一級の英語耳だそうだ。

スティーヴィーが盲目であることは周知の事実であるが、彼の作る楽曲は明るくファンキーなものが多い。

中期からはシンセサイザーを使用し、楽曲の色彩はよりカラフルなものとなった。

パートタイム・ラヴァ―は不倫の歌だが、不倫の後ろめたさよりも、それをゲームとして楽しんでいる感じが歌詞全体に漂っている。

ひとりの女を廻る2人の男の駆け引きがあり、3人ともそのことを承知してその駆け引きを楽しんでいる。

もちろん当時の自分にはそんな内容だとはわからず、ただ心地よいモータウン・ビートとスティーヴィーの声に夢中になっていた。

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