誰が読んでいるともわからないほど過疎化している当ブログである。
モチベーション維持のために管理人のエビスが洋楽を聞き始めた年である1985年のヒット曲を紹介しようというだれ得な企画である。
日本はバブルが始まった頃で、いわゆる大物外タレがジャパンマネーを求めて大挙して押し寄せてきたころである。
今の若い人(あ、言っちゃった)には想像もつかないだろう。
洋楽の聞き始めということで今でもよく聞く曲がたくさんある。
その中でも特に印象深い10曲について書いていこうと思う。
ラインナップは以下のとおり。
①パートタイム・ラヴァ―/スティーヴィー・ワンダー
Part-Time Lover/Stevie Wonder
②ホイットニー・ヒューストン「すべてをあなたに」
Saving All My Love for You/Whitney Houston
③ティアーズ・フォー・フィアーズ「シャウト」
Shout/Tears for Fears
④ダイア―・ストレイツ「マネー・フォー・ナッシング」
Money for Nothing/Dire Straits
⑤ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース「パワー・オブ・ラヴ」
The Power of Love/Huey Lewis and the News
⑥フォリナー「アイ・ウォナ・ノウ」
I Want to Know What Love Is/Foreigner
⑦REOスピードワゴン「涙のフィーリング」
Can’t Fight This Feeling/REO Speedwagon
⑧ワム!「ケアレス・ウィスパー」
Careless Whisper/Wham!
⑨ USAフォー・アフリカ「ウィ・アー・ザ・ワールド」
We Are the World/USA for Africa
⑩シンプル・マインズ「ドント・ユー」
Don’t You (Forget About Me)/Simple Minds
あまりにもベタだが、当時はラジオとベストヒットU.S.A.が主な情報源・・・・・・(以下略)
圧倒的な歌唱力でデビュー作で頂点に上りつめたディーヴァ
高校生の頃はモデルをやっていたという、華やかで美しい容姿とその細身の体に似合わぬパワフルでソウルフルな歌唱で、ホイットニーは瞬く間に世界の頂点に躍り出た。
ゴスペルで鍛えたという伸びやかな歌声はダンサンブルな曲よりもスタンダードなバラードでその本領を発揮するように思う。
ディオンヌ・ワーウィックのいとこという血筋の良さだが、高音がやや裏返るハスキーなディオンヌ異なり、ホイットニーの声はなめらかな美声である。
特に中音域はなめらかであるが芯があり、ホイットニーの得意な音域である。
なんとなく「オールウェイズ・ラヴ・ユー」のサビの部分の印象から高音のファルセットを多用するイメージを持っていたが、実は豊かな中音域を活かした歌唱がホイットニーの真骨頂なのかもしれない。
デビューアルバム『そよ風の贈り物』は1,300万枚を売り上げ、ビルボードアルバムチャートで14周1位という快挙を達成。
『そよ風の贈り物』からは、「すべてをあなたに」「恋は手さぐり」「グレイテスト・ラヴ・オブ・オール」の3曲がシングルチャートで1位を獲得した。
その恵まれたルックスとゴスペルで鍛えたというパワフルでソウルフルな歌唱力で、ホイットニーは瞬く間にディーヴァの座へと躍り出た。
黄金のコンビが生み出したとびきりのバラード
「すべてをあなたに」は、マイケル・マッサーが作曲、ジェリー・ゴフィンが作詞と70年代多くのヒットを飛ばしたコンビによるバラードである。
このコンビはかつてダイアナ・ロスの「マホガニーのテーマ」でナンバーワンヒットを出している。
マイケルは「グレイテスト・ラヴ・オブ・オール」「オール・アット・ワンス」を作曲し、ジェリーはキャロル・キングとの共作で「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー」「ロコモーション」を生み出している。
Part-time Loverと同様、実は不倫の歌なのだ。
穏やかなイントロや明るい曲調とは裏腹な内容となっている。
男はお決まりの「妻と離婚したら一緒になろう」というセリフを聞かせ、いけないと分かっていても止められない女のよくあるが微妙な心理を描いている。
これを22歳のホイットニーに歌わせるとは、思い切ったものだ。
しかし結果は大正解。
現在でもホイットニーを代表するバラードナンバーとなっている。
カバー曲ではあるが、中音域を多用したパワフルなバラードはあつらえたようにホイットニーの声によく合っていて、当時からまるでスタンダードナンバーのような風格を漂わせていた。
ホイットニーは他にも、「グレイテスト・ラヴ・オブ・オール(ジョージ・ベンソン)」や「オールウェイズ・ラヴ・ユー(ドリー・パートン)」のように、カバー曲も多い。
しかし、どの曲もホイットニーが歌うと、まるで彼女のために作られたオーダーメイドの服のように彼女のものになってしまう。
今では、これらの曲はホイットニーがオリジナルだと思っている人も多いのではないだろうか。
この曲を始めて聞いたとき、アメリカ文化の大きさや奥深さをまざまざと見せつけられた気がした。
現在ではJ-Popの良さもわかるが、当時はRockやPopsの圧倒的な懐の広さにやられ、それまで好んで聞いていたニューミュージックをすっぱりと捨てて、洋楽にのめりこんでいくようになった。
その転機となった曲の1つが「すべてをあなたに」だったのだ。
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