1985年はまさにバブル景気前夜。
私の1985年で一番の思いでは、『スーパーマリオブラザーズ』が発売されたことだろうか。
日本全体が理由もわからない期待感にソワソワしていた。
この頃の日本人が写った写真をよーく見てると、地面から足が数ミリ浮いているのがわかるだろう。
紹介するのは以下の10曲。
今でも、様々な媒体で耳にすることが多い曲だ。
洋楽の聞き初めで耳に残っているのもあるが、現在の曲たちよりもキャッチ―で耳なじみがいい気がする。
どの曲も一度聞けばサビ位は口ずさめるほど、聞きやすく覚えやすい。
だからこそ現在まで生き残っている曲たちなのだ。
①パートタイム・ラヴァ―/スティーヴィー・ワンダー
Part-Time Lover/Stevie Wonder
②ホイットニー・ヒューストン「すべてをあなたに」
Saving All My Love for You/Whitney Houston
③ティアーズ・フォー・フィアーズ「シャウト」
Shout/Tears for Fears
④ダイア―・ストレイツ「マネー・フォー・ナッシング」
Money for Nothing /Dire Straits
⑤ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース「パワー・オブ・ラヴ」
The Power of Love/Huey Lewis and the News
⑥フォリナー「アイ・ウォナ・ノウ」
I Want to Know What Love Is/Foreigner
⑦REOスピードワゴン「涙のフィーリング」
Can’t Fight This Feeling/REO Speedwagon
⑧ワム!「ケアレス・ウィスパー」
Careless Whisper/Wham!
⑨ USAフォー・アフリカ「ウィ・アー・ザ・ワールド」
We Are the World/USA for Africa
⑩シンプル・マインズ「ドント・ユー」
Don’t You (Forget About Me)/Simple Minds
80年代アメリカンロックを代表するバンド
ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースは、80年代に多くの曲をチャートに送り込み、まさにこの年代を代表するアーティストと言っても過言ではない。
シンプルながら耳に残る歌心あるれるメロディと、分厚いコーラスワークが彼ら最大の持ち味だ。
骨太だがどこか垢抜けない、でも聞いていると元気になるというのが彼らの、魅力だろう。
ヒューイ自身が「マイ・ピュア・ゴールデン・ヴォイス」と呼ぶ、少ししゃがれた伸びのある声。
一聴しただけでヒューイだと分かる。
声がいいとか歌が上手いとかも、もちろん重要な要素だけど、アーティストにとって最も大切なことはオリジナリティーである。
ラジオ局からは「声が低く、ラジオに乗りにくい」と言われたようだが、アルバム『スポーツ』以降、80年代の終わりまで彼らの曲がラジオから流れない日はなかった。
楽曲マイナーコードの曲が少なく、カラッと明るい
まるで彼らの本拠地サンフランシスコの空のようだ。
同じくアメリカンロックの代表であるブルース・スプリングスティーンのように、特に政治や社会の問題を歌詞に入れることもない。
あくまでもロックはエンターテインメントという姿勢なのだろう。
また、ライブパフォーマンスも素晴らしくとにかくオーディエンスを楽しませようとするステージは3時間以上に及ぶこともある。
私も、『フォア!ツアー』を見に行ったが、オープニングアクトのブルース・ホーンズビー&ザ・レインジとともに圧巻のステージで、7月の終わりということもあり汗をたっぷりかいた。
ちなみに会場は今はなき後楽園球場であった。
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と共に大ヒット
日本でも定期的にテレビ放映される『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主題歌として、お茶の間の皆さんにもおなじみのこの曲である。
一度聞けば、忘れることのできないキャッチ―なキーボードのリフで始まるこの曲は、ミドルテンポなのだが何とも言えないドライブ感がある。
この曲とヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」とヨーロッパの「ファイナル・カウントダウン」が私の中の3大キーボードリフ曲なのだ。
歌詞の内容は映画とまったく無関係だが、あきれるほど前向きで能天気な歌詞である。
映画の大ヒットに引かれた部分もあるのだろうが、バンドとして初の全米ナンバーワンヒットとなった。
劇中で、マイケル・J・フォックス演じるマーティ・マクフライがオーディションで演奏したがヒューイが演じる審査員に「うるさすぎる」と言われていた。
たしかに、1955年当時、ギターをギャンギャン鳴らされたらうるさいだろう。
まだRockがなかったし…
私は、80年代というとこの曲とこの映画を思い浮かべる。
80年代の一つのアイコンであろう。
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